和装小物 2015年12月11日
買い物に行った際、ふと目に入ったのがお祝いの熨斗袋。
打掛姿を目にしたときのそのお姿に見惚れ、
そして着物の色や柄に目が行きがちですが、
よく見ると胸元や手元に小物たちが入っていたり持っていたり・・・
そんな小物たち、昔はお役立ち小物だったものが
今は和装のアクセサリーとして使われているものなのです。
今回は、和装アクセサリーについて少しご紹介いたします。
筥迫 ハコセコ(胸元のあわせの位置に入っている小物)
今の化粧ポーチのことで、中には鏡と懐紙などが入っていました。
武家の女性が身だしなみ用として胸元に入れていたものです。
帯揚げ オビアゲ(帯上に差し込んでいる小物)
本来は帯を結ぶときに使う実用品でしたが、
今は後ろから前へ回し胸元を飾る小物になりました。
帯揚げは別名「鹿子」とも呼ばれ、正装の場合は
総絞りの帯揚げを使います。
帯締め オビジメ(帯の上に締めている紐)
帯を結んだときの実用品ですが、
丸ぐけと組み紐の種類がありますが、花嫁衣裳には丸ぐけを用います。
抱え帯 カカエオビ(帯下の細い帯)
もともとは着物の裾をたくし上げたとき裾を押さえるために
使っていましたが、今は帯の下部に添え装飾品として使われています。
懐剣 カイケン(胸元の小物)
武家のお姫様が護身用として所持していた短刀ですので、
庶民の花嫁衣裳とされていた黒振袖には本来使いませんが、
最近はアクセサリーとして、胸元に華やかさをプラスするものとして
使われています。
末広 スエヒロ(手元の小物)
扇子のことで、男性も女性も正装には必ず扇子を持ちます。
留袖には、茶扇子といって小振りな扇子を胸元に差します。
日本ならではの生活や文化に込められたことが
今では、アクセサリーとして用いられているので、
意味を知り改めて結婚式にのぞんでみると違った見方ができて
楽しく和装を目で楽しみ着て楽しめそうですね・・・
コーディネーターの右近でした