★和装入門★ その3 2014年11月01日
雪虫の姿を見かけるここ数日・・・
雪の舞う季節が近づいてきましたね。
最近は和装をお召しになり雪景色の中、写真撮影をご希望される方も
増えていらっしゃいます。
結婚式のシチュエーションに合わせて映える着物の色を
お選びいただく楽しみもございますが、
和装入門3回目の今回は、前回に引き続き
色打掛に描かれている文様の意味とご一緒に
打掛を幾つかご紹介してまいります。
鶴、松竹梅、桜、丸文、花車、熨斗(のし)、檜扇(ひおうぎ)
貝合わせ、鴛鴦(おしどり)、鳳凰(ほうおう)の中から
熨斗、鳳凰の柄についてご紹介致します。
色と文様の組み合わせもお楽しみいただきながら、ご覧くださいませ・・・
【熨斗】・・・写真の着物では上のほうに伸びるリボン状の柄のことです。
熨斗鮑と呼ばれる神へのお供え物がもとになり、延寿に通じ、
古くから縁起物とされてきました。
慶事の進物などに添えた熨斗を、更に細長い帯状に文様化した
おめでたい柄です。
【鳳凰】・・・写真の着物では金刺繍されている鳥のことです。
鳳凰は中国で古くから言い伝えられてきた伝説の動物。
平和で幸せな世界が実現されるとき現れる瑞鳥といわれます。
華麗で貴いことから婚礼衣裳に数多く描かれてきました。
ここで結婚式の豆知識をお一つ・・・
着物の柄は例えば熨斗の中に四季花や松竹梅を描いたりして、
2つ以上の吉祥模様を組み合わせることが多いものです。
こうすることでより華やかでおめでたい印象が強まります。
ご試着の際には、是非文様の組み合わせなども楽しんで
お召しいただければと思います。
コーディネーターの右近でした